軍艦島クルーズで軍艦島へ上陸しよう!

ついに世界遺産登録を果たした軍艦島!ここでは、これに乗らないと軍艦島には上陸できない!「軍艦島上陸クルーズ」の体験記をご紹介します。
話題の軍艦島、今こそ行ってみませんか?

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1. 端島(軍艦島)とは??

端島は、長崎半島から船で30~40分ほどに位置する小さな海底炭坑の島です。
高層鉄筋アパートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから『軍艦島』と呼ばれるようになりました。
炭坑が栄えていた当時は、首都東京を超える人口密度でした。
小さい島の中に、小中学校も病院もお寺も神社も、映画館やプールまでそろっていたと思うと、明治の日本が石炭業で大きな発展を遂げたことがよく伝わってきます。

2. 軍艦島クルーズの旅

それでは、いざ軍艦島へ!
軍艦島には4社の運営会社が行っている「軍艦島クルーズ」に乗らなければ行けません!
料金は3,000~4,000円です。

今回は「やまさ海運株式会社」を利用しました。長崎港ターミナルで、チケットを買うと2枚のチケットをもらえます。

・緑色のカード状の「乗船チケット」
 ⇒乗船時に係の人に渡す。
 ・ピンク色の半券をもぎるタイプの「上陸チケット」
 ⇒船を下りて軍艦島上陸後、トンネルを抜けた先で、もぎってもらう。

どちらのチケットも大事なチケットなので、なくさないようにご注意ください。

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乗船です。足場がしっかりしているので、お子様やご年配の方も安心です。
200名近くの方が乗船できる船なので、出港まで時間がかかります。
それでも30分前には乗船の列にお並びいただくことをお勧めします!
なぜならば、軍艦島が見えてくるのは、進行方向右手、乗船口側と決まっているからです。
ぜひ、一番長めの良い2階席の右側1列目の席を確保してください!

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船が出港すると、船内放送で移動中の見どころを細かく案内してくれます。
この見どころも右側に見えてくるので、やっぱり右側のお席がおすすめです。
夜景で有名な稲佐山や軍艦島と同様、「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産である三菱造船工場(なんと今も現役!)などが見えてきます。

外の風景、見どころを楽しみながら進むと、リゾート地として名高い伊王島が見えてきます。
このあたりから外海に出るので、船が大きく揺れるようになりますのでご注意を!
晴れていれば、軍艦島も見えてくるスポットですが、この日はあいにくのくもり空で、まだまだ霧の中です。

いよいよ軍艦島が見えてきました!
みなさんカメラを構え、身を乗り出します。

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3. いざ軍艦島へ上陸!

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実は、軍艦島クルーズに参加したからといって必ずしも、上陸できるとは限りません。
天候の影響で波が高かったり、霧が濃かったりすれば、危険と判断され、上陸はできずクルーズのみで長崎港へと戻ることとなります。
この日は、曇り空でしたが運よく上陸の判断がおりました!乗船員の方々が、時間をかけて、船着き場に船を固定します。
15分ほど経過し、いよいよ上陸です。
船が港にしっかり固定されてからの下船なので、揺れもそれほど感じません。

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金属製の橋を渡ると、いよいよ軍艦島らしい風景が目の前に広がります。
中央に見えるのは4階建ての鉄筋コンクリートアパートで、炭坑の職員住宅として利用されていた建物です。
軍艦島は安全のために、立ち入り可能な区域が決められています。
舗装され、柵が設けられた見学通路を左側通行で進み、3か所ある見学広場で、地元ガイドさんのお話を聞きながらの見学となります。
同じ船に乗ってきた方々との集団行動となるので、船の中で渡されたグループ分けのネームホルダーを頼りに、くれぐれもはぐれないようご注意ください。

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第1見学広場では、炭坑の跡地を見ることができます。
ガイドさんが当時の写真を見せながら、説明してくれます。

10分ほどの説明を受け、次の第2見学広場へ。
第2広場までの移動の道のりです。
ここでは、鉱員たちの生活についての解説です。

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最後の第3広場からは、ロの字型の鉄筋コンクリートアパートである30号棟が見えます。
広場のすぐ横にはプールの跡地もあり、今も底のラインが残っていました。

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4. 軍艦島へ行く際に知っておきたいこと!!

1. 上陸するために準備するものは?
軍艦島に上陸するためには1人1枚「誓約書」が必要になります。誓約書は各運航会社のHPからダウンロードできます。

2. 誰でも上陸できるの?
 運航会社によって違います。
 小・中・高生の方は、保護者同伴の場合のみ上陸できます。小学生の方は、保護者の方の「承諾書」が、中・高生の方は、「誓約書」が必要となります。

3. どんな服装で行ったらいいの?
 動きやすい服装で!軍艦島は日影がないので、夏季は帽子を被っていくことをお勧めします。
傘も日傘も禁止されているので、天候が悪い日は雨カッパが必須になります。
 また、ハイヒール、ピンヒール、サンダル、草履では、上陸できません。
運航会社によっては、履き替え用の靴を貸してもらえますが、ぜひ歩きやすい靴での参加を。

4. 持ち物は何が必要?
   軍艦島には自動販売機も売店もありません。暑い夏は特に飲み物をお忘れなく!

5. 必ず上陸できるの?
   天候や波の高さによっては、上陸できない場合もあります。その場合も、基本的に   クルーズ料金の返金はなされません。
(施設見学料は返金されます。)

6. いつごろ予約すればいいの?
 土日祝日に行かれる場合は、3か月前までのご予約をお勧めします。
長期休暇を除く平日であれば、1週間前でも空きがある場合が多いです。

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